毎週 水曜日の レッスンに 朝日新聞を 持ってきてくれる人がいる
その 新聞は 文字中毒の リリさんが
身も骨も 残さぬくらい 隅々まで 読み漁るのです
この日は リリさんが 来る前であったので
ワタシも 新聞に 目を通すと 天声人語に
「作家 車谷長吉さん 逝く」の 文章がありました
任侠的雰囲気で 文壇にデビューし
30代後半は 下足番や下働きをして 放浪
死ぬことを つねに待ち望んでいたという
この作家の 本は 読んでいなかったので
すぐに 図書館 に 行き
まずは その考え方 人となりを知るための自伝的エッセー
「人生の四苦八苦」という 本を 借りてきました
生い立ちから 文学者への決心
文学者に必要なもの 考え方、
妻で詩人の 高橋順子 との 生活
肉体的精神的な 障害との 葛藤など
生きることの 業苦 が 綴られています
この中で 前回ワタシが 苦労していた
夏目漱石の「こころ」に ついての 文章がありました
彼は 夏目漱石の「こころ」を読んで 作家になろうと 決心したそうです
その他 さまざまな 文学賞の 選考をやり
一回に 応募者の作品を 350編以上読まされ
文学と作文とを 分けて行く作業 文学と呼べるものは
このうち5編ほどだそうです
作家の目
しばらく この人の 本を 読んでみましょう
また 読む本が 増えてしまいました
その車谷長吉さんの エッセイ「人生の四苦八苦」を読みながら
池袋から 鶯谷に
鶯谷から 歩いて 入谷に 行く途中で
何回も 気にかかっている カバンやさんが あるんですよ
どうしようかな と 思いながら
またいつ なってるハウスに 来られるのか わからないので
決心をして バックパックを 買ってしまいました
いくつも バックパック 持っているのですが
自転車に乗ったり 、山にいったり、お寺を回ったりするのに
バックパックは必要だと 心の中で 言い訳をしながら
いい買い物を したと ほくそ笑んでいます
そんな寄り道をしながら 16:30に なってるハウスに 到着
久しぶりに会う 巨漢の オッサンたちは
スリムになって おりました
みなさん、 それぞれ 血圧が高いだの 糖尿だのと
年齢的にも 過渡期を 迎えております
それぞれが それぞれの工夫をして 難局に 立ち向かっております
素晴らしい、、、 何が身体にいい どのような生活がいいと
まるで 早朝のTBSラジオ「生島ヒロシのおはよう一直線」を聞いているよう
健康的な リマタンゴです
リマタンゴの熱烈なサポーター浅草伝法院通りの 大和屋さんの
リクエストの曲もこなし リハーサル終了
20:15 定刻より少し遅れて 本番スタート
いつもより 多い お客様
それでも たっぷりとって いただいた ダンスフロア
平面的に大きく動くよりも
立体的に 浮遊間の ある 歩き方を 工夫して踊ってみました
たっぷり 9曲
前半では リマさん 注文の
3曲、タンゴ、ワルツ、ミロンガ、MCなしで 連続で 踊り
汗だくに なりました
リマタンゴも フォルクローレの曲 Alfonsina y el marや
映画の曲 Una palabraなどの しっとり聞かせる曲
リマさんの 啼きのサックス 軽妙なコーイッちゃんのピアノ
しっかりとした シー様の コントラバスが 絡まって 味を出しています
とくに サックス一本の オブリビオンでは
一緒に ブエノスアイレスの プルポのフェスティバルに
出演した時の ことを 思い出し
心が 涙しました
定評のある リマさんの MC
これを 楽しみに来る お客さんも 少なくはありません
リリさんの 家の床で寝てしまい
その寝ていた後に アリが群がっていたことから発覚した糖尿病
それから 涙ぐましい食事療法で 改善させた話
20年間 抜けていた 前歯が 入った 話
リマさんネタは尽きることなく 進んでいきました
でも ちょっとは タンゴの話も しましょうか
2週間前まで タンゴの節句で
キレとエネルギーのある ファンダンゴスの演奏で踊っていました
この日は 速い曲は軽妙なアレンジと
しっとり聞かせるサックスを活かしたリマタンゴ
自分たちの 踊り方 見せ方を 自然に変えることができ 面白かったですね
同じ曲でも 楽器の編成、 ミュージシャンによって 空気が変わってきます
それを 捉えて 一歩一歩を踏み出す
実に 興味深い ことです
つぎの楽しみは
6/1(月) 雑司が谷のタンゴバー「エル チョクロ」に
ピアノ佐藤美由紀 ギタースズキイチロウのミユキタンゴデュオに
ファンダンゴスの バイオリン谷本仰が 加わり
ミユキダンゴスに なるのでしょうか
なってるハウスよりも もっと狭い空間で
どのような踊りが お見せできるか 楽しみです
詳細は イベント を ご覧ください