週末 金曜日 ミユキタンゴのリーダーミユキさんの車で 東北道・仙台をめざしました
ミユキさん、コントラバホのシー様、そしてワタシたち
ほかのメンバーはPAマノリンの車で別動で 仙台をめざしました
仙台 今回の仙台は さまざまな想いをいだいた 意味のあるコンサートでした
仙台出身のリリさんですから、ここで公演があると
リリさんのお母さんはいつも大喜びでした
親戚の方やお友達と一緒に 毎年ワタシたちのコンサートを見守ってくれました
そしてお母さんの家に泊まり お母さんの料理を食べ
夜遅くまで 話をしたものでした
「仙台での公演 楽しみにしているね」 その言葉を残して急に逝ってしまったお母さん
心の中になにかポッカリと大きな穴があいてしまいました
それくらい存在感のある人でしたから
しかし今回 お母さんの友人の方々親戚の方々
そしてリリさんの小学校中学校の同窓生たちがたくさん来てくれました
先週は大阪で ワタシの大学時代の友人たちの同窓会
今週は仙台で リリさんの同窓会
青春時代を素直に懐かしく感じる年代になり
こうして友人たちがコンサートに来てくれることがありがたく
またそういう仕事があることを しあわせに感じます
さてミユキタンゴ
行動力溢れ 先陣を切って難関を突破していくリーダーミユキさんが
今回は腰痛のため動けない状態になっていました
いつものんびりと かるがもの子供たちのようにリーダーについていっているメンバーも
リーダーのそんな危機的な状態にいつもどおりのんびりとやさしくサポートしています
また違ったメンバーの絆が生まれています
このミユキタンゴ
開演20分前になるまで曲順が決まりません
ダンサーもメンバーも どんな曲を用意すればいいのか
まるで口答試験を待つ受験生の気分なのです
なかには曲順予想をしているメンバーもいますが 予想はつきません
ましてダンサーは すべての服にアイロンをかけ準備します
リリさんは15着は用意しますので 汗びっしょりになって1時間は費やします
リハ中に リーダーの横で 必死にアイロンをかけているリリさん
曲順が発表されると メンバーはバタバタと譜面を揃え、ダンサーは衣装をそろえます
まるで臨戦態勢に入る軍隊のような緊張感が走ります
開演直前まで曲順を発表しないのは こういう緊張感を求めるリーダーの狙いなのです
本番に入れば芸人の性 腰痛も忘れ ぶっ飛ばすリーダー
痛い左足で床を踏みたたきリズムをとる
ワタシたちも何と11曲も踊らせていただきました
バンドネオンの嘆き、タキート・ミリタール、台風、ガジョ・シエゴ、ブエノスアイレスの冬
ブエノスアイレスの夏、ボルベール、エンスエニョス、イルシオン・デ・ミ・ビダ、ラ・クンパルシータ
トランペーラ ・・・・・・と すべて衣装を変えて・・・
薄利多売のダンサー コレだけ踊ってやっとワタシたちの味が出てきます
踊りの種類をかえ、衣装を替え お客さんが喜んでくれるのがわかります
たくさんの表現がしたいのです
ミユキタンゴ、トリオ・ロス・ファンダンゴス、クアトロ・ビエントス
表現をするミュージシャンの方たちと出逢えた事がしあわせです
そして最後は会場のどこかで見守ってくれていたリリさんのお母さんのことを
想って 歌いました
仙台 お母さんはいなくなったけど
たくさんの友人の方々が リリさんのところに来てくれました
また いままでになかった新しい(古い?)つながりがはじまりました
今回の仙台の公演のすべてを支えてくれたつかぽん
ありがとうございました