気になる 木

よく眠れます
寝ても寝ても眠く いつもより深いところで 眠っています
凝縮した日々から 解凍されるのに 時間が かかります

久しぶりに 仏像彫刻のクラスに 行きました
しかし 頭が ついていかず
何を どう 動かしていいのか かいもく 見当がつかず
戸惑いました 頭のリハビリが 必要です

救世観音像が ほぼ仕上げに かかって
次の 聖観音立像 の 準備のためにimagec
高円寺にある 材木屋さんに 行きました

 

今度の 聖観音立像は 高さ 11寸、横3.5寸、奥行き1.8寸の大きなもの
材木屋さんで 図面を見せ、注文し 待っている間
木についての 話を していただきました

仏像彫刻に使う木は ヒノキで
ヒノキは 日本の中部から南と 台湾でしか 生息していません
古代から 建築材として つかうことを示唆されていて
神社仏閣は すべてがヒノキ材です
鎌倉時代には もう 近畿地方では 木材資源が 枯渇していました

ヒノキの皮は 桧皮葺といって神社仏閣の屋根に使われています
今回 見てきた 新しくなった 宇佐神宮 屋根に春日大社の桧皮葺は
真新しく 素晴らしいものでした

木曽 吉野 奈良 のヒノキが 最高だそうで
そして 樹齢200年くらいのものが いいそうです

樹木は根から水分と養分を吸収し、幹を上昇して樹冠部に達し、葉で太陽光線を受けて光合成を行い、 細胞分裂に必要な物質を作ります。この物質が木部と樹皮部の間の形成層に送られ、ここで細胞分裂して樹 木は成長するそうです。
樹木は 春に細胞分裂をおこし成長が盛んで、夏以降の成長とは色や形が異なります
それが 年輪 となって あらわれます

ワタシの いただいたヒノキ も 樹齢200年の 木曽産
すごいなあ 200年
江戸時代後期 杉田玄白が 「蘭学事始」を書いたり
ナポレオンが セントヘレナ島に 送られた年
そんな時代に 育った木が 今 ワタシの前にあります

そんな木を あなたの200年を
粗雑には 扱えませんよね
丁寧に 丁寧に 彫らせていただきます
という 気持ちに なります

今まで 屋久島の 縄文杉や 様々の神社の御神木やら
たくさんの 木を 見てきました
何か 木に 安らぎを 感じますね

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外から 樹皮をかぶり まだ生きつづけている木の年輪はわかりません
材木として 切られた時に その歴史 の 年輪を あらわします
その木を 彫りながら どこで育ったどんな木だったのか
どのように 風雪を 年月を 過ごしてきたのだろうかと
考えるのも 楽しいです

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ワタシたちも 日々過ごしている 日輪 が 何処かに出ているのでしょうか
そんな風に 木も 人も 見てみると 面白いなあ

木を見て そんなことが気になりました

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