タンゴの節句ツアー2016 11日目福岡

博多中洲のホテルから
今日の現場アクロス福岡までは歩いて10分

この日は1:30〜、と6:30〜の昼夜2公演のため
11:30からのリハーサル
シャワーを浴び 9:30に現場入りすると
もうリリさんは衣装のアイロン掛けも終え
ストレッチの最中
スッタフのみなさんは会場作り、受付作りと大忙し

何年もここでやってきたタンゴの節句
みなさん自分の仕事がわかっています
メンバーも楽屋入り
カメラマンの中島純治さん、
映像のソノダさんも入って準備をします

慣れ親しんだ円形ホールの床は踊りやすいです
さあタンゴの節句ツアー2016 ライブは今日で最終章
集大成であらゆるものを吐き出します

4/1 谷本さんが我が家に泊まって話をした時から
タンゴの節句ツアー2016の準備が始まりました
一ヶ月足らずで準備が遅いと思われますが
普段踊っているフェリシア、台風、オブリビオン、
40年代のミロンガ、ガジョシエゴ、イルシオン、などなどなどの
たくさんの作品はもう20年近く踊っていますから
すぐにでも踊れます
タンゴの節句ツアー2016の曲順やどの曲を踊るかなど
まったく決まっていなかったので
過去の遺産でなんとかなるものだろうと思っていました
しかし「エステエスエルレイ(これが王様だ)」を
真剣にやってほしいと言われ急遽取りかかりました
この作品は 15年前に作りロンドンでもやっていましたし
その頃朝日生命ホールでやった映像が残っていて
それを参考にして作ろうと見ましたが
ふーーーむ今とあの頃
同じ人でありながら同じ人にあらずです
なので今使っているステップを入れ
新たに作り直ししました
ステップを組み合わせてもそれが音と合わないと
身体が動きません
なんどもなんどもパズルのようにステップを入れ替え
自分の身体が反応するように納得するように作り変えます
その時にリリアナさんが口を挟もうものなら
烈火のごとく怒り
「今はオレが考えて自分の身体に教え込んでいるのだから
口出しするな！！！」と怒鳴り飛ばしてもいました
喧嘩腰で作りながら CDを投げつけたなどとウワサも飛びます
ともかく自分の中でパズルが完結し反応し
それをリリアナさんと動き強弱をつけ研磨していきます
このあたりは仏像彫刻をしたことから
どのような物作りがいいかと変わってきたことだと思います
よしこの鋭い曲をコミックにしてやろうと
苦労に苦労を重ねケンカも積み重ね創り上げたところで
発注元のファンダンゴスさんがどうしてこれを聞きつけたのか
それとも長年のつきあいで感じ取ったのか
「この曲はシリアスなものにしてください」とのお達しが下りました
もう失意のうちにコミックの部分を削り
寝てはユメ起きてはウツツ幻のステップを追い求めていました
やっとでけたでけたああああああああああ
だけではまだ身につかず、、、、、
週に 3回以上スタジオを借り練習
なんどもなんどもリリアナさんと踊り音とタイミングを身に付ける
今度はその踊りを人前にさらすことによってどんな反応が出るか
クラスでなんども公開リハーサルを繰り返します
タンゴの節句ツアーでは踊る場所床、広さ、お客様の距離が
全部違います
それを想定して狭い場所で踊ってみます
全部の動きから立ち位置移動方向を確認しながら練習します
あっ踊る方向がないと思った途端ステップが飛ぶこともよくあります
ロンドン以来サンパウロ以来よく練習しました
ファンダンゴスからも曲順踊る曲を早めに聞けてもらい
ほかの曲も創り練習しました
レリキアスなども去年創り自在に踊れるようになるまで
やはり 1年かかりましたからねそれも機会あるごとに踊って

そうして臨んだタンゴの節句ツアー2016
どうやってお客様を喜ばせよう賑わせようというよりも
自分の踊りリリアナさんとの踊りに集中できたステージでした
彫刻や卓球で集中力はすごくなりました
リリアナさんとの踊りも一つひとつヒザの使い方などを見直し
より噛み合いの深い動きを作っています
久しぶりにダンサーの血が湧きました
まだまだ踊りたいまだまだ動けるまだまだ理想に近づけるかも