吉祥寺に よみた屋さんという 古本屋さんがある
本を大切にしていて、たくさんの方が訪れる
ワタシもリリさんも 引っ越しの際に
たくさんの本をお願いした
時間があると ついつい訪れて また本を買ってしまう
先日も 映画監督で100歳で亡くなられた
新藤兼人監督の 「いのちのレッスン」という本を見つけた
家が倒産し 一家離散 母親の死、シナリオライターから映画監督へ
妻で女優音羽信子の病気から死を見守るまで
それ以前の 妻たちとの別れ
戦争体験
自分の中を通り過ぎていったことを描いた 自分の作品たち
そして、老い と 死
95歳の時に 書かれた本である
シナリオライターとしての 文体の丁寧さ
映画監督としての 洞察力
そして、95歳まで 生き抜いた力で
眈々と 生きた自分を 振りかえる
とてもいい本でした
先日読んだ 藤沢嵐子さんの「カンタンド」もそうでしたが
あの時代を生きた方々の文章は 眈々と 美しい
新宿に 柴崎正道さんが 出演する 芝居を見に行きました
日曜日の新宿 人は多いのですが、日曜日は日曜日の匂いがするのが不思議です
芝居は ゲーテ「ファウスト」より「とても優しい、怖い人」
戦時中の 日本
二人の大学生が 徴兵される
一人は 航空隊を目指し 入営
もう一人は 徴兵逃れのため 足に怪我をするが
そのため 破傷風にかかり 死んでしまう
そして悪魔になり 友人の航空隊員や 彼の妻に ささやき
人生の苦しみを 与えて行く
航空隊員の妻は 身ごもり 女の子を出産
しかし 空爆のさなか 子供の鳴き声のため防空壕に入れてもらえず
お前が生き残るのが先だ 、赤ん坊がいたらお前が生き残れない という
悪魔のささやきにのり、我が子を手にかけてしまう
そして防空壕の中に落ちた爆弾
奇跡的に女の子を一人が助かり その子を我が子として育てる
一方 夫の航空隊員は 特攻を命ぜられる
悪魔のささやき 生き残れ、妻や子のために生き残れ
仲間が特攻として死んでいく中、飛行機の故障として不時着し生き延びる
時代は、戦後
我が子として育てた子が いじめにより自殺をしてしまう
しかし実際は 真実を知ったため
こんなに苦しむのなら いっそ特攻として死ねばよかったと
どの道を選んでも 苦の中 一切皆空
流れる般若心経
舞台セットもなく
役者4人が 繰り広げる舞台
舞台の転換は 照明と
三味線の新内 と フラメンコと舞踏のコラボ
非常に 重い題材を扱った 哀しい芝居
真剣に見てしまいました 泣きました
あーー疲れた
せっかく日曜日 出てきたのですから
久しぶりに ミロンガに行きましょう と
中目黒の ユージン&アリサさんのミロンガに行ってきました
しばらく ミロンガに行っていなかったものですから 新鮮に感じました
では、せっかくですからと
中目黒から 歩いて行ける 青葉台の ミブリンにも出没
たっぷりな日曜日を すごしました