風の波紋

3月のはじめに
同志社大学法学部政治学科のクラスの
懇親会が ありました
毎年 冬と夏に 2回 集まって食事をしています
ワタシが それを知ったのが 3年前
行けたり 行けなかったりするのですが
今まで数回 参加しています

大学時代 あまり 授業に出ていなかったので
クラスの人たちの 事は 全く 覚えて いないんです
みなさんと 話をしていると だんだんと 記憶がよみがえってきます
集まった人は 6人
会社社長 、アナリスト 、陶芸家 、ダンサー、主婦と
政治学科を 卒業しても 様々な道を みなさん歩んでおります

そこで一枚の 映画の鑑賞券と パンフレットをいただきました
小林茂監督「風の波紋」

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この 小林茂監督も 政治学科のクラスメイトでした
本当に 授業に出ていなかったので クラスメイトの記憶がない
この「風の波紋」という映画
新潟県十日町 妻有の 雪深い山に
都会から移り住んだご夫妻を中心に 人々の生活を描いたドキュメンタリー
本当に 雪深い山里 4mの雪を 屋根から降ろす作業の過酷さ
茅葺き屋根を みんなで修復 していく
新潟地震で 住んでいた築100年の家屋が傾き
建築業者から 無理だと言われたものを
みんなの力で 復元していく 人の絆と力
ヤギと 猫と 山菜と 小さな棚田で 田植え と稲刈りの風景
何十時間も撮った山の風景を 早送りの映像で見せる山の1日
5年の歳月をかけて作った 2時間弱の 映画

新潟県十日町 は ここ数年 ワタシたちも訪れて
ライブを させていただいております
その原点となったのは
リリさんの 渋さ知らズの友人 小野アキ、アヤさんご夫妻が
十日町に 地域おこし協力隊として 移住したことから始まりました
本当に 雪深い山里で ワタシたちの想像を超えるようなところです
本当に そこに住む人たちの 意識の強さ
ライブに行っても たくさんの方々が 集まって 楽しんでくれます

そんな縁もあり
この小林茂監督の「風の波紋」楽しみにしていました
何気ない 何を訴えかけるでもない 映像
だからこそ その過酷な地域で暮らす 人々の 強さを
じわじわと 感じることができます
いい映画です

小林茂監督は 様々なドキュメンタリー映画を
カマラマンとしても手がけましたが
脳梗塞、腎不全と 病魔に煩い 恩師の死などと重なり
死ぬことも考えていた最中
この映画の主人公 木暮さんを 訪ねます
木暮さんは 新宿ホームレスの写真を撮り続け
支援していた写真家
当時からの知り合いで 新潟に移住したところを訪ね
この映画のヒントを 得たといいます
小林監督 自身も 故郷新潟を出て 映画のおかげで
また故郷に戻り 故郷を 見つめ直しています

本当に 人の縁が 紡いで
いろいろな 物事が 形になって 現れてきます
年月が 経つということは 素晴らしいことです
二十歳のころ 一緒に 学校にいた人が
こんな素晴らしい 5年の歳月をかけたて 2時間の映画に仕上げる
彼の 人生の苦しみも 喜びも込めて、、、、
一緒に 時を過ごした人が 作ったものに 出会えて
本当に嬉しいです
感無量です

帰りに 小林監督が 精米した この地区のお米とパンフレットを買い
サインをして いただきました
パンフレットの 絵も 文章も 素晴らしいです

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同じ同窓を過ごした人が こんな緻密で丁寧なものを創りあげている
いい刺激を与えていただきました
この音楽を担当した天野季子さんともお話できました
天野さん、室アヤさんや ワタシたちのライブのこともご存知でした
人は 気づかないところで 紡いでいるのですね
ますます 親しみのある気持ちで
今年も 十日町に 訪れることができます

お時間がありましたら
映画「風の波紋」 見に行かれてください
ユーロスペース 上演中
http://kazenohamon.com/sp/about/

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