つながり とか きずなとか いう言葉
あんまり 得意では ないのです
どうしても 世の中だとか 人の集まりだとかを
斜にかまえて 見てしまうクセが あり
人との付き合いも
どうしたらいいのか どう期待に応えようかと
ドギマギ してしまうのです
ダンスが仕事になってから
小さなスタジオに 朝から夜までいて
毎日顔を合わせるのは お客さんですから
やはり 世界が 狭くなって しまいます
その 10数年は ほとんど 他の世界との交信はなかったですね
まして ネットの なかった 時代ですから
タンゴを はじめたことにより
スタジオを 飛び出し いろいろな人と出会うことができ
また 公演で 各地に行き 大学時代の友人たちとも
旧交を温めることができます
我ながら 人付き合いは 下手だなあ と思うのですが
リリアナさんはと みると
一見 無愛想で 口数少なく マイペースで
周りを気にせず 面倒見が良くないように見えますが
というか これは そう見えていないかという ワタシの意見ですが
本当に 穏やかな 自然な 人とのつながりを つくっています
先日も 四日市に 小学校の友人が
井の頭公園の 楽市楽座には 高校時代の友人たちが
仙台のライブには ついでの 同窓会になってしまうくらい つながっています
また 20数年来 やっている 渋さ知らズの 方達とも
変に べちゃべちゃしておらず あっさりなのですが
底辺で しっかり つながっていますね
ワタシ リリアナさんと タンゴを踊り始めた頃
エラそうに
「渋さ知らズを 控えて タンゴに専念しなさい」
みたいなことを 言ったことがあるんですよ
リリアナさん 悲しい顔して 首を横に振って、、、
イヤですって
でも 貴女が エライ
その後 リリさん タンゴロコリンドを 作り
渋さのバンマスの不破さんに あの片山さんに タンゴを弾かせ
渋さ知らズと タンゴバンドを 一緒にし
リマさんが サックスでタンゴをはじめ
スズキイチロウさんが タンゴに加わり
ミユキタンゴが でき
ペロさん、スガコさん たちが タンゴを踊り、、、
と リリさんの つながりが 育っていっています
ワタシたちのライブにも ニワコヤさんが出店を出してくれたり
ベニちゃんが ホームページを作ってくれたり
リリさんの ゆったりとした つながりに お世話になっております
今回のライブ 焼津 蕎麦処「案山棒」も
そのリリさんの 渋さ知らズのつながりから
ここのご主人 渋さ知らズのメンバーで
舞踏家であり 歌手として 渋さ知らズに参加しておりました
10数年前に 蕎麦の修行をして 故郷の焼津に開店
店の中のギャラリーで さまざまな展示会をやったり
田植え、収穫祭のお祭りをやったりして
地元の人たちに 愛されています
今回で 3回目 の ミユキタンゴのライブ
焼津で 迎えた 朝
夕べ 遅くまで 飲んでいた 蕎麦処案山棒の主人星やんは
朝の 5:30から 起きて 蕎麦を打っています
朝の7:00〜9:00 朝蕎麦 を やっているので
朝の仕込みは 大忙し 本当に よく働きます
ワタシたちは 8:00すぎに
歩いて 10分のところにある 笑福湯に
大型の温泉施設で 朝の6:00から入浴でき
8:00すぎで もう いっぱいの人
電気マッサージ風呂から 炭酸風呂 日替わり薬湯など
さまざまな 湯に入り 楽しめます
入浴後 も 水素水を 飲んだり
フランスベッド開発のマッサージ機に乗ったりと
入浴を 満喫しました
案山棒に 戻り 12:00からの昼の開店を 待ちます
開店して すぐお客様が 入り出し
地元で人気の 蕎麦処 もう 席が 満席で 、待っている人も
ワタシたちも すぐに 席を取り
朝飯 兼 昼飯
桜海老セット(桜海老の蕎麦と 桜海老のかき揚げ)にも惹かれたのですが
小天丼とせいろ を 頼みました
美味しかったです
舞踏家から お蕎麦屋さんに 転身して はや 十数年
いい お蕎麦 打っています
昼の 営業後
16:00からの 昼のライブの準備
照明担当の これも渋さの イケちゃんが 働いてくれます
昼と 夜の2公演
昼は 休憩なしの 1 ステージ 夜は 2ステージ
ギターとバンドネオンのデュオ
バイオリンとコントラバスのデュオなどでは
しっとり聞かせる部分もありますが
5人揃った キンテートでは バリバリのパンク
そう タンゴは 下層社会から生まれたその鬱屈としたエネルギー
毎年 店主で 歌手の星やんには 課題曲が与えられます
1年目は「想いの届く日」2年目は「マレナ」
今回は 「チキリン デ バチン」
あの渋い シャウトする声で 星やんが 歌います
まるで 晩年の ゴシャネチェのように
夜の部では
「想いの届く日」ゴシェネチェをオマージュする「ガルガンタ」
そして 星やんの「チキリンデバチン」
バラーディな歌の3連発
お客様が わかりやすいように タンゴの歴史を語り
詩を朗読しながら 歌への イメージを作る
タンゴを聞きに来る人たちも
もっともっと タンゴの歴史を ブエノスアイレスを
歌の内容を 知りたいのだと 思います
少しでも そのような 知識を入れることにより
聞く方々の イメージが 膨らむと 思いますので
できるだけ そのような ステージを作りたいのです
タンゴ名曲辞典、タンゴの歴史、タンゴ100年史などの
本を 読んでワタシ自身も知識を想像を広げようとしていますが
なにかいい本がありましたら教えてください
ただ 音楽を聞いて よかったなあ だけでなく
その中に 背景なり 逸話なり あらすじなりが わかるだけで
人の 脳 というのは イメージを 創り出しますよね
落語と同じように イメージが創り出されると
自然と ステージを 共有できると思うんです
そんな ていねいな ステージを造っていきたいですね
星やん 朝から働いて 夜のライブではお酒が入って
あのダミ声で 泣きあげるように
「チキリン ごめんよ お前の悲しみがわからなくて」
と 歌い上げる
ブエノスアイレスのBAR EL CHINO で 見た あの風景が そこにあった
終わって みんなで打ち上げ
星やんが 焼津で 作ったつながりの 不思議な仲間たち
ワタシは 早く寝てしまったのですが
朝起きたら みんなで その辺に 寝る場所を見つけての雑魚寝
うわあ 学生時代の 合宿みたい
今週 新潟、十日町と これも 静かに 培った つながりから
楽しみにしています