二人の個性派バンドネオン奏者に捧ぐ

二人の個性派バンドネオン奏者にささぐ

11/20 (土)雑司ヶ谷エルチョクロで行われた
タンゴ研究家西村秀人さんの PaPiTa MuSiCa企画第4弾
第1部   シリアコ  オルティス
(写真提供 ネットより)
1905年生まれ  コルドバ出身
15才で 名バンドネオン奏者ペドロ マフィア が 休んだ代理として
当時の人気バンド ロベルト フィルポ楽団に入団
さまざまな楽団のトップバンドネオン奏者を経て
29年  ギターと ギタロン(低音ギター) の伴奏で
歌うようにバンドネオンを奏でる 独特のタンゴトリオを結成
そのオクターブ奏法は アニバル トロイロにも影響を与えた
CD集「タンゴの世紀」disc9タンゴ小編成楽団集には
オルティス は正規の音楽教育を受けた人ではなく
その奏法はメロディを豊かに歌いあげるもので
バンドネオンソロに近い とあります
五分と五分、白いスカーフ、わが悲しみの夜
エル マルネ、古き時代、立入禁止の6曲があります
また
CD集「アルゼンチンタンゴ大演奏史」disc4に
幻滅、 霊感、バンドネオンの嘆きの3曲があります
西村秀人さんの企画は
これを 生演奏で 再現します
バンドネオン 北村聡さん、ギター 福井浩気さん 、ギタロン清水悠さんで
1 五分と五分
2 苦杯
3 幻滅
4 君の診断
5  古き時代
6  変奏付きミロンガ
7  ボヘミアの魂
8  エル マルネ
第2部  フェルナンド テル
(写真提供ネットより)
1921年生まれ(アストル ピアソラと同年)マリアスサーナ生
ロザリオで活動
ピアソラ楽団、 フランチーニ=ポンティエル楽団、
そしてトロイロ楽団で 長く活躍
フレセド楽団で一緒だった コントラバス奏者 リカルド フランシアの招きで
日本で活動
リカルドと別れたのち 1961〜63年 日本で
バンドネオン、コントラバス、ギタートリオで活動
タンゴ歌手 阿保郁夫さんも師事
バンドネオン北村聡さん、ギター福井浩気さん、
コントラバス 田辺和弘さん  で再現
1 泣き虫
2 パリのカナロ
3 ガウチョの嘆き
4 わが悩み
5 田舎と都会
6 若者たちが踊るために
7 バンドネオンの嘆き
8 タンゴメドレー
     たそがれのオルガニート ジーラジーラ デレチョビエホ
本当のぜいたくな 企画でした
西村秀人さんの 詳しい タンゴの歴史 曲の解説 を聞き
それを 演奏家の方々が  再現する
楽譜のないものが多く  レコード CDを 聞き 譜面を起こし
メンバーと 奏で    それを 深いタンゴ愛好家の方々の前で 再現する
素晴らしい 企画  ありがとうございました
シリアコ オルティス と フェルナンド テル を 全曲 奏でた
バンドネオンの北村さんの  巧さ すごさ    感激しました
ギターの 福井浩気さんは  クラシックギターで フランスに留学中に
ペーニャのような場所で フォルクローレ タンゴに出会い
フランスで  勉強してきたそうで
若い すごい タンゴギタリストに 出会いました
2部登場の コントラバス 田辺和弘さん
美しい演奏姿勢     それを見ているだけでも 心地いい
次回の 企画を楽しみにしています

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