『さようならドコニ村』の振付

寒くなりました
また 冬がやって来ますね
そんな 晩秋日和の 晴れた日に
電車で 桐生を 訪れます
母は いぜんとして サポーターを巻いたままの入院生活
退院寸前での 転倒 が 悔しく 落ち込んでいたのですが
最近は 観念したのか さっぱり しています
ベットのそばで 話し込むのも 辛気くさいので
日の当たる廊下のロビーに車椅子を押して連れ出し
そこのソファに 腰掛けさせて 話をします
「ねえ、ねえ、覚えてる?ボクが 幼稚園の頃
自転車の後ろに乗っている時 風が吹いて
ボクの帽子が ふわーと飛んでいって
川の中に入っちゃったことがあったよね、
そしたら お母さん 自転車止めて 躊躇なく川に入り
取ってきてくれたよね
なぜか そんなこと 断片的に 覚えてるんだよね
、、、、、、、、、、、」
なんて たわいもない話を柔らかな陽射しの中でしていました
こんな時間や こんな会話
母が 入院したから 持てた時間なんでしょう

親父の墓参りをすませ 日帰りで 上野に
上野の 東京都美術館 全陶展
全国の 陶芸家たちが 出品した400点もの オブジェ
最近は 仏像彫刻を始め ものを作り出すということをはじめたのですが
陶芸作家の方々の 創造性とそれを生み出す技術
色使い や 質感 が それぞれ違い 面白いのですが
こんなのが ゴロゴロ 家の中にあったら 、、、
やはり 陶芸には 手が出せない、、、、
同志社大学の 政治学科の 同級生が 陶芸家になり
この展覧会の案内をくださりました
この全陶展の審査員や 大学で教えたり
政治学科出身者は 多方面に 進出します
最近 振付の仕事が あり
それが 面白く ワタシのなかで
タンゴというダンスを 見直すキッカケに なっています

ひとつは 某社交ダンス教室の
クリスマスパーティの ダンスショーの中の 1曲
9組の トップダンサーに よる フォーメーション
以前は クンパルシータと リベルタンゴで 2回やりました
今度は オーソドックスな タンゴの曲を 選びました
サリダ、オーチョ、、、などとやっていくと
ああ そうだ こんなのやった やった と過去の記憶がよみがえり
もう 3回の 講習で すべての ステップを マスター
しかし タンゴダンスという 独特の動きは それ特有のもの
やはり 時間のかかるものなのですね
ワタシも 今になって この一歩は こうでるからこう見える
と その細部が面白くなってきました
ホールドもステップも 運動力学に 適った動きになっていました

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そして 「さようならドコニ村」という芝居の中にも
タンゴの曲が 入り
壊れかけていた夫婦 が よりを戻すきっかけの場面
タンゴの曲 2分50秒 ほぼ 一曲
ふつうの人が 舞台上で 3分近く 踊るのは大変じゃ
踊る役者さんが 覚えやすいように
見ているお客さんが 興醒めしないように
演出家の 意向に沿い 曲を 振り付ける
面白いです
ここは大変そうだから こう変えて つなぎはこうで、、
と ワタシ 考えるのが 好きです
役者さんも 丸呑みしながら 振付と 格闘していく
3時間の 振付時間ながら それを覚えてしまう役者さんのすごさ
その前後に 膨大なセリフがあり それも覚え ダンスも 覚える
いやあ すごい
ワタシも何か タンゴ以外に すごいこと 見つけないと、、、

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