ミユキタンゴとファンダンゴスと

先週の日曜日 夜
田町の ミロンガで ミユキタンゴが

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そして渋谷ミブリンのミロンガでは ファンダンゴスが
演奏して おりました

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感慨深い その夜で ありました
同じ曜日の 同じ時刻に ミロンガが催され
どちらも 生演奏を入れて どちらも 盛況でした
日本のタンゴダンスの世界の成長に 涙しました

ミユキタンゴでは
リーダーの ミユキさんとはもう17年
ワタシたちが 2000年にはじめたタンゴショー「タンゴ・ロコリンド」
タンゴミュージシャンと ジャズバンド「渋さ知らズ」を融合させた夢のステージ
あの渋さ知らズのバンマスで ベーシストの不破さんが
唯一「先生」と奉る ミユキさんに そのときお世話になりました
そしてミユキタンゴ結成 そして 全国ツアー開始から10年
ダンサーとして 日本の各地へ 連れて行っていただいております

トリオ・ロス・ファンダンゴス
「タンゴの節句ツアー」に毎年 招かれて 15年
一緒にブエノスアイレス公演へ 4回
おかげさまで数多くの公演の中
台風、パジャドーラ、エステ エス エル レイなどの
ワタシたちの 踊りが 完成いたしました

その15年以上のおつきあいのバンドが
東京の西と東で ミロンガで演奏して
東京のミロンゲーロたちを 大喜びさせている

これは古い時代を 経験してきた 年寄りには
涙涙の 物語ですよ

そして この日は 両グループとも 昼夜の ダブルヘッダー
ファンダンゴスは 昼は恵比寿のタナディさんのラ・バルドッサで

ミユキタンゴは 横浜クロスストリートでのライブ
ワタシたちは 昼はこちらに出演、夜は ファンダンゴスのかけつけました

横浜は大雨
でしたが 14:00 開演時間には 雨もやみました
ハマのオトコが サハリン 主催する横浜クロスストリート
ミユキタンゴ四重奏の演奏に 歌手 ミホコ
ダンサー ケンジ&リリアナ、そしてサハリン&ユリコ
サハリン&ユリコも着実に成長
今回は 新作「バンドネオンの嘆き」に挑戦
サルードス、夢の中で、クンパルシータと4曲
人前で 踊ることが 一番の勉強ですね

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ミホコさんの歌 これが またすごい
ワタシが 素敵な歌がありますよと
「あなたの影になりたい」という曲を 教えたんですよ
そしたら もう 譜面を書いて 自分で訳詞して
自分の曲に 仕上げてきています
綺麗なワルツで 演奏は多いのですが
歌はあまり聞いたことがないのです
ミホコさん もっともっと この歌 歌ってください
そして 「ナダ」「最後のコーヒー」「伊勢佐木町ブルース」

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この横浜クロスストリート
サハリンは今まで タキ、サチヨ、そして今回のユリコと
3人の パートナーと 踊ってきています
さて 次回は はたして どなたと 踊るのでしょう??
これも楽しみですね

タンゴのダンスは 一人では踊れない
相手を見つけるのが 大変です
相手が見つかっても 練習時間のやりくりや
うまくいかないことをガマンして続けていく
大変なことです
しかし 続けていくことしか 上達の方法はありません

今 リリアナさんと 長く踊ってきて 今がいちばん楽しいんですね
タンゴのたくさんのステップを習ったり
あんなこともしたい こんなことも出来たらいいなあと思い
たくさんのダンサーから教えを受けたり
プルポの独特の足技を習ったり
空中浮遊を習いに ブラジルに行ったり、、、
それらが 自分たちの 身体に合ってきた今は
やはり 基本に 戻ります
立つこと 歩くこと 組むこと
今は 組むということを 考えています
組む ホールドとは 何でしょう???
男性と 女性が 向かい合って踊ろうとするとき
はたして ホールドしているのでしょうか??
つかみあっているとしか 見えない方もいます

形のいい 着心地のいい 服に身を包んだとき
すっぽりと履き心地のいい 靴に足を入れたとき
そんな感じで相手を包んだり 包まれたりと考えたりしますか
ただ 相手が目の前にいるから まとわりつくのではなく
着心地のいい服を作るには と考えるのと同じように
着心地のいい ホールドを 考えてはいかがでしょうか

ヒーロの回転 エンロスケの回転
ワタシ くるくると回転が好きです
ビナバウシュ舞踏団の振付師ジャンさんのワークショップを受けたとき
すべてのエネルギーは 螺旋状に流れている と
内側に向かう渦と 外側に向かう渦と

くるくる回る紙飛行機を作ってみると 翼の調整が難しい
竹とんぼの 名人の方は 羽の微妙な調整にこだわります
そうか より良い回転を生み出すためには
もっともっとホールドにこだわらなければ いけないな
ワタシが 理想とするヒーロは ベアリング
お互いがどう動いても 自由に 動けて
それでいて 一つで ある ということ

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1曲踊る中において ヒーロは 一つの部品ですから
精度のよい部品を作れば作るほど いい製品が出来ていく
そう 思うと タンゴを 踊ることが とても楽しい

長くやってきたから 感じることができるのでしょうか

ミユキタンゴも 日本各地に 生の演奏を届けて10年
1台の車に 楽器とメンバーを乗せて 町から町へ
様々な場所で 様々な人々に前で 毎日演奏して創り上げた
絡み合う メンバーの 音
長く 同じメンバーで続けてきたから わかりあうメンバーの音

この日の 横浜クロスストリートは
新しい ミユキタンゴツアーTシャツ 新作の発売日
新しい Tシャツを着てまた ツアーに出かけます

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トリオ・ロス・ファンダンゴスも
子育て期間 や 様々な状況を乗り越え
この3人でなければ できない音楽を追求し
ブエノスアイレスのミロンガでの演奏を契機に
踊る人たちを 存分に 踊り狂わせ 自らも踊る

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そして 翌日の エルチョクロのライブでは
生の音で じっくり そして静かに激しく
落語の名人の語りのように 見事に
ファンダンゴスの世界に引き込んでいきます

長くやってきたから たどり着けるところ

まだまだ まだまだ 長く 踊りたい

そして 彼らの音で まだまだ 踊りたい

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