めぐりあい紡いで

日曜日は 時間が許す限り 母のところに帰って一泊してくることにしています
あまり歩くことの出来なくなった母の用事を少しでも手助けをしています
ワタシの作る夕飯 朝食を 美味しい美味しいと食べています
 
そんな帰郷中 一本の電話が入りました
 
「FダンススクールのFといいます 吉祥寺のスタジオ使えないのでしたら 私のところお貸ししますよ」
 
吉祥寺で今まで使っていたスタジオが 計画停電の余波で閉鎖中でした
生徒さんたちに迷惑をかけては・・と思い スタジオのドアに張り紙をしておいたのでした
それを見て F先生は電話をかけてくれたのでした
 
再開がいつになるかわからなかったのでクラスのみなさんにも迷惑をかけてしまいました
地震も落ち着き 停電もなれ 少ない電車にも慣れてきたのに スタジオは閉鎖されたままでした
 
ともかくも 電話をくれたF先生にご挨拶に行きました
 
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「前に 会ったことありますよね!」
「覚えてます???」
「いやあ すごい 偶然ですねえ。今アルゼンチンタンゴやられているんですか」
 
ワタシは昔 社交ダンスをやっていました
プロとしてそこから始まったのですが 数回競技会にも出たことがありました
いまでも人見知りで引っ込み思案なのですが そのころはもっとひどかったと思います
社交ダンスの世界で知り合い友人はまったくいませんでした
そのなかで唯一競技会で言葉を交わしたのが F先生でした
 
張り紙をしておいたので 電話をもらえた
電話をもらったので 挨拶に行った
挨拶に行ったら 25年前に 言葉を交わした人だった
 
なにかひとつ欠けてもこういう流れにはならなかったと思います
 
そして
あーー今回のこのために 25年前に言葉を交わしていたのですか
 
本当に面白いですね
人生は長く生きれば いろいろな面白さが増してくるのですね
かつての出会いが 将棋の棋譜のように 後になって生きてくるのですね
 
さまざまなめぐりあいを紡いで ワタシの人生ができあがっていました
 
いい色に織り上げられるでしょうか・・・・・・・・
 
ワタシは 織物の街 出身です
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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